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21時間目 [外形標準課税]

2010年08月16日(月) テーマ:事業税・住民税
みなさん、こんにちは。

今日は外形標準課税についてお伝えします。

会社が都道府県に対して払う税金に、
事業税というものがあります。

この事業税の計算方法ですが、
資本金が1億円以下の会社であれば、
会社の利益をベースに税金を計算します。

会社の利益と言っても、
会計上の利益ではなく、
税務上の調整を加えた所得金額というものを
ベースに計算されます。

以前は資本金が1億円を超えている会社も、
同様の計算でした。

ところが、平成16年4月1日以後に開始する事業年度から、
資本金が1億円を超えている会社の計算方法が変わったのです。
その計算の仕組みを『外形標準課税』といいます。

どのように変わったかというと、
計算体系を3つに分け、
それぞれの合計を事業税の金額とすることになりました。

その3つをそれぞれ、
『所得割』『付加価値割』『資本割』と呼びます。

まず、『所得割』は、
所得金額をベースに計算する、
これまでと同じ計算方法です。

次に『付加価値割』ですが、
会社が払った給与や家賃、利子などをベースに計算されます。

最後の『資本割』は、
言葉の通り、資本金などをベースに計算されます。

人件費率が高い会社は、
『付加価値割』の税額が大きくなる可能性がありますし、
どんなに赤字であっても『資本割』の税金は発生します。

事業が好調で、
資本金が1億円以下から1億円超になるような「増資」が
経営上の選択肢に挙がった際は、
外形標準課税となることによる影響も確認してみてください。


次回は、外形標準課税の計算について、
よく質問される事項を、
Q&A方式で紹介していきます。

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事業税 外形標準課税 資本金

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