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79時間目 [ 特別償却と税額控除 ]

2011年11月21日(月) テーマ:法人税
みなさん、こんにちは。

今回は『特別償却と税額控除』について、
考えていきましょう。

『特別償却』とは、
固定資産を購入した際に、
前倒しで減価償却費を計上することが
認められる制度です。

通常は、
資産ごとに定められた耐用年数によって、
減価償却費を計上していることと思います。

特別償却の制度を利用した場合は、
通常より多くの減価償却費が認められるため、
購入した年度については、
節税につながります。

次に『税額控除』ですが、
これは税金を減額することができる制度のことをいいます。

税額控除の対象となる資産を購入した場合、
本来納付しなければならない税額から、
一定の金額を差し引くことができるので、
これも節税につながる制度です。

これらの『特別償却』と『税額控除』ですが、
いずれか一方の対象となった場合には、
その制度を利用するかどうかを考えればよいだけですが、
同じ資産で両方の制度の対象となる場合があります。

この場合、利用できるのはどちらかの制度のみですので、
どちらの制度を利用すべきか悩まれることがあるかもしれません。

では、両方の制度のどちらが有利かは、
どのように判断すれば良いのでしょうか。

実は会社の状況によって、
どちらが有利かは異なります。

例えば、
業績が赤字の会社など、
法人税を納付していない会社は、
もともと税金の額は0円ですので、
税額控除の制度の効果は全くありません。

税額控除の制度によっては、
翌期に繰り越せるものもありますので注意が必要ですが、
当分税金を支払うことがなさそうな会社は、
メリットがないかもしれません。

一方、特別償却の制度にも、
メリットとデメリットがあります。

みなさんの会社の状況を踏まえ、
それぞれの効果をしっかり確認した上で検討しましょう。

一番大事なことは、
特別償却や税額控除の制度を、
常に意識することです。

これらの制度の対象となる資産を購入したにもかかわらず、
「利用するのを忘れている会社」や、
「制度の存在自体を知らないため、検討すらしていない会社」も
結構存在します・・・。

税制改正で新しい制度ができたりもしますので、
定期的にどのような制度があるのか調べてみてください。

自分で調べるのは難しいと感じた方は、
税理士に聞いてみましょう。

みなさんの会社で利用できる制度を
教えてくれるはずです。

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