8時間目　[節税対策③　～良い節税とは～]

さて、前回は、
節税によって会社に悪影響を与えるような節税は、
『悪い節税』だということをお伝えしました。

では『良い節税』とはどのようなものでしょうか。
難しいことではありません。
『悪い節税』の反対を考えればいいのです。

つまり、節税によって、
会社に良い影響を与えるものや、
節税効果を上回るような悪影響のない節税が、
『良い節税』なのです。

節税を説明する際には、
いろいろなグループ分けがされます。
必ずしもグループ分けをする必要はないですが、
説明しやすいですし、
整理・理解もしやすいですので、
一応グループ分けをしながら進めましょうか。

前回、「利益が減るか減らないか」「お金が減るか減らないか」という
グループ分けがあることをお伝えしましたので、
その区分で見てみましょう。

このグループ分けで考えると、
グループは次の４つになります。

①利益もお金も減らない節税
②利益は減るけどお金は減らない節税
③利益は減らないけどお金は減る節税
④利益もお金も減る節税

前回は④に当てはまる悪い節税の例を挙げました。
でも、④に当てはまるものがすべて悪い節税ではありません。
①から④のそれぞれに、良い節税対策はあるのです。

繰り返しますが、
節税を行う際は、事前に、
『節税をすることで、どのような影響が出るかを考える』
ことが重要なのです。

では、次回から具体的な節税対策について
考えてみましょう。
みなさんが一番関心のあるところですよね。
お楽しみに！