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66時間目 [ 消費税の前年度実績による中間申告と納付 ]

2011年07月19日(火) テーマ:消費税
今回は消費税についてお伝えします。

消費税の中間納付はしたことがありますか?

消費税の中間申告、納付には、
大きく2種類の方法があります。

ひとつは、
本決算と同様、
しっかりと計算して申告書を作成し、
計算した結果の金額を納付する方法です。

もうひとつは、
前年度の納付額から、
中間納付額を計算する方法です。

今回はふたつ目の方法について、
説明していきます。

前年度にある程度の消費税を納付した会社には、
どちらの方法を選択するかにかかわらず、
税務署から申告書と納付書が送られてきます。

そして、その申告書と納付書には、
既に金額が印字されているのです。

また、税務署が計算してくれていますので、
計算根拠も税務署が把握していることから、
中間申告書を提出しなくても、
提出したこととみなされるという特別なルールもあります。

ということで、
印字された金額をそのまま納付すれば終了という、
とても簡単な中間申告・納付の方法です。

では、この方法の場合、
年に何度、中間申告をすればよいのでしょうか。
実は、前年度に納付した消費税の金額によって決まります。

前年度に納付した金額と中間申告・納付の回数は、
次のとおりです

①60万円以下:中間申告なし
②60万円超~500万円以下:年1回
③500万円超~6000万円以下:年3回
④6000万円超:年11回

このように、
前年度の納付額が60万円以下の場合は、
中間申告をする必要はありません。

また、②の場合は半年に1回、
③の場合は3ヶ月に1回、
④の場合は毎月中間申告・納付をしなければなりません。

特に、④の場合、
最後の中間納付の納期限は、
決算後となりますので、
未払消費税の計上金額や、
申告書の中間納付の金額の記載に注意が必要です。

以上がふたつ目の方法についてですが、
前期と比較して売上が激減した場合などは、
ひとつ目の方法を選択することで、
中間納付額を少なくすることも可能となります。

いろいろ考えていくと、
税金って結構奥が深くておもしろいですよ。

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