94時間目　[ 給与所得控除額の改正　～平成24年度税制改正～ ]

今年も早いもので6月になりました。
そろそろ梅雨に入りそうですね。

外出の多い方は、
気の滅入る時期かもしれませんが、
頑張っていきましょう！

さて、今回は、
平成24年度の税制改正で変更のあった項目を
ひとつご紹介します。

給与から徴収される所得税は、
給与の金額から『給与所得控除額』を差し引いた金額をベースに
計算されます。

この給与所得控除額の計算方法について、
改正がありました。

これまでは、
給与の金額が多くなれば、
給与所得控除額も多くなるという仕組みでした。

それが今回の改正で、
給与の金額が1500万円を超える場合は、
給与所得控除の金額を245万円の定額とすることとなりました。

給与が2000万円であっても3000万円であっても、
給与所得控除額は245万円です。

改正前のルールでは、
1500万円を超えても、
給与の金額の5％が給与所得控除額とされていましたので、
高額な給与をもらっている役員などの方々に、
特に影響のある改正と言えるでしょう。

この改正は、
平成25年分の所得税から適用となりますので、
今年の給与には影響ありませんが、
来年からは新しいルールが採用されます。

これに伴い、
平成25年の『源泉徴収税額表』が、
平成24年のものと異なることになります。

給与計算の担当の方は、
来年1月の給与を計算するときに注意が必要です。
まだ少し先の話ですが、
忘れないようにしてください。